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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻11号

2009年10月発行

コラム

SITAの利点と注意点

著者: 鈴村弘隆1

所属機関: 1中野総合病院眼科

ページ範囲:P.141 - P.141

文献概要

利点

 (1)検査時間の短縮

 SITA(Swedish interactive thresholding algorithm)最大の利点は検査時間の大幅な短縮にある。従来のFull threshold(Full)と比較しSITA-standard(SITA-S)では約半分の時間で検査をすることができる。

 (2)データ精度の担保

 検査時間が半分になっても,検査精度が低下したのでは意味がない。SITAではこのために集積した膨大なデータと統計的手法を用いることで,SITA-SはFullと,SITA-Fast(SITA-F)はFastpacと同等の精度を有するように閾値決定法が構築されている1)

 (3)早期視野異常の捕捉率

 緑内障に特化した測定法のため,SITA-SはFullと比較し早期異常の検出率がよい可能性がある2)

参考文献

1)Bengtsson B, Heijl A:Comparing significance and magnitude of glaucomatous visual field defects using the SITA and Full threshold strategies. Acta Ophthalmol Scand 77:143-146, 1999
2)鈴村弘隆・吉川啓司・木村泰朗:Anderson基準を用いた初期緑内障視野異常の検出.眼科 50:1967-1971,2008
3)Bengtsson B, Heijl A:A visual field index for calculation of glaucoma rate of progression. Am J Ophthalmol 145:343-353, 2008
4)Bengtsson B, Heijl A:False-negative responses in glaucoma perimetry:indicators of patient performance or test reliability? Invest Ophthalmol Vis Sci 41:2201-2204, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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