文献詳細
特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて
Ⅱ.治療編 3.開放隅角緑内障 b.手術
文献概要
はじめに
線維柱帯切開術(trabeculotomy)は,緑内障眼において房水流出抵抗が大きいと考えられている傍Schlemm管内皮網組織(Schlemm管内壁)を切開することで,房水流出路を再建することを目標とした術式である。この術式がわが国に紹介されて以来,各病型での追試や改良が加えられ,現状では眼圧下降効果は線維柱帯切除術(trabeculectomy)より劣るものの,術後視機能の低下が少ないこと,術後晩期感染の心配がないことなどが評価され多くの施設でも行われるようになってきている。
今回,「いかに線維柱帯切開術を成功させるか」という点において,日頃筆者らが心がけている注意点をわかりやすく解説したい。
線維柱帯切開術(trabeculotomy)は,緑内障眼において房水流出抵抗が大きいと考えられている傍Schlemm管内皮網組織(Schlemm管内壁)を切開することで,房水流出路を再建することを目標とした術式である。この術式がわが国に紹介されて以来,各病型での追試や改良が加えられ,現状では眼圧下降効果は線維柱帯切除術(trabeculectomy)より劣るものの,術後視機能の低下が少ないこと,術後晩期感染の心配がないことなどが評価され多くの施設でも行われるようになってきている。
今回,「いかに線維柱帯切開術を成功させるか」という点において,日頃筆者らが心がけている注意点をわかりやすく解説したい。
掲載誌情報