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コラム
文献概要
光学系において,1点から出た光が1点に結像するのが理想的な状態であり,1点に収束しない実際の結像と理想のずれを収差(aberration)という。収差は低次収差と高次収差に分けられるが,後者は眼鏡を装用しても矯正することができないと定義されており,不正乱視の指標とされている。近年,波面センサーにより波面収差を定量できるようになり,非球面レンズを用いた白内障手術やwavefront-guided LASIK(laser in situ keratomileusis)などに臨床応用されている。
参考文献
1)渡邉洋一郎:白内障術前後の高次収差の変化.横浜医学 56:107-110,2005
2)松葉卓郎・豊田恵理子・辻野千栄子・他:線維柱帯切除術後の高次収差.臨眼 63:653-657,2009
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