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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて Ⅱ.治療編 3.開放隅角緑内障 b.手術

《アンケート》全国レクトミーマップ―線維柱帯切除術の術式アンケート調査

著者: 中村誠1 根木昭1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学

ページ範囲:P.316 - P.325

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はじめに

 教科書を読むと,線維柱帯切除術は,一見統一された術式のように思える。しかし実際には,各ステップにおいて,麻酔方法から結膜切開,強膜弁作製方法やこれらの縫合方法,マイトマイシンC(MMC)の使い方に至るまで,術者の哲学や流儀に強く左右される術式である。教科書で予習したつもりで手術の介助についても,まるで手順が異なり面食らった経験をおもちの読者もおられるかもしれない。

 そこで今回,日本緑内障学会評議員の50名の方々に,Ⅰ.麻酔・手術部位,Ⅱ.結膜切開と縫合,Ⅲ.強膜弁の形状と縫合,Ⅳ.代謝拮抗薬の使用方法などについて,合計36の設問からなる線維柱帯切除術の術式アンケート調査を行った。ご回答をいただいた44名の先生方の結果を集計し,回答にばらつきのある設問に関しては,地域による差のあるなしについてもまとめてみた。そこからいったいどんな情報が浮かび上がってくるであろうか。本稿では,どちらかといえばあまり解説を加えることはせずに,できるかぎり生データを供覧することで,読者ご自身の感想をおもちいただきたいと考えた。なお,以下の資料中,施設の所在地の地域区分を便宜上,次のように分けている。

 東北:北海道,秋田,栃木,山梨,新潟

 関東:東京,神奈川

 中部:石川,岐阜,愛知,三重

 近畿:京都,大阪,兵庫,奈良

 西日本:広島,福岡,佐賀,熊本,沖縄

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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