文献詳細
コラム
文献概要
結論から述べると
原発閉塞隅角緑内障(および原発閉塞隅角症)に対して,隅角癒着解離術は有効な眼圧下降手術である。歴史的には,隅角癒着解離術については,80年代半ばに発表されたCampbellらや永田らの論文によってその有効性が確認されており,疑問の余地は少ない。現時点において議論の対象となるのは,原発閉塞隅角緑内障(および原発閉塞隅角症)に本術式は「必須か」どうかである。
結論から述べると,原発閉塞隅角緑内障に対して隅角癒着解離術は有効な選択肢ではあるが,必須ではない。現在,熊本大学眼科において,(瞳孔ブロック解消後)原発閉塞隅角緑内障の手術成績について,倫理委員会の承認を経て,(隅角癒着解離術を併用しない)水晶体摘出術とマイトマイシンC(MMC)併用線維柱帯切除術のプロスペクティブな比較試験を進行中である。現時点ではまだ観察途中ではあるが,どちらの選択肢においても,(若干の成功確率の相違はあるが)眼圧コントロールを得ることは可能である(未発表データ)。
原発閉塞隅角緑内障(および原発閉塞隅角症)に対して,隅角癒着解離術は有効な眼圧下降手術である。歴史的には,隅角癒着解離術については,80年代半ばに発表されたCampbellらや永田らの論文によってその有効性が確認されており,疑問の余地は少ない。現時点において議論の対象となるのは,原発閉塞隅角緑内障(および原発閉塞隅角症)に本術式は「必須か」どうかである。
結論から述べると,原発閉塞隅角緑内障に対して隅角癒着解離術は有効な選択肢ではあるが,必須ではない。現在,熊本大学眼科において,(瞳孔ブロック解消後)原発閉塞隅角緑内障の手術成績について,倫理委員会の承認を経て,(隅角癒着解離術を併用しない)水晶体摘出術とマイトマイシンC(MMC)併用線維柱帯切除術のプロスペクティブな比較試験を進行中である。現時点ではまだ観察途中ではあるが,どちらの選択肢においても,(若干の成功確率の相違はあるが)眼圧コントロールを得ることは可能である(未発表データ)。
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