icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて Ⅱ.治療編 1.治療時期

《マイオピニオン》手術のタイミング

著者: 桑山泰明1

所属機関: 1大阪厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.222 - P.227

文献購入ページに移動
原発開放隅角緑内障(広義)の3つの経験則

 (1)眼圧を下方修正しないと視野障害の進行は続く1):視野障害に進行が認められた場合,何らかの治療変更を行ってさらに眼圧を下降しないと視野障害の進行は続く。進行が速い例は今後も進行が速いと考えるべきである。治療を変更せずに視野障害の減速や停止は期待できない。

 (2)視野が良いほうの眼もやがては他眼のようになる2):片眼の視野障害は僚眼の将来の障害を暗示している。僚眼も同様の視野障害に至るリスクが高いと考えるべきである。片眼の視野障害が高度な場合,僚眼も同様の経過をたどる可能性が高いので,より積極的な治療が必要になる。

参考文献

1)Grant WM, Burke JF Jr:Why do some people go blind from glaucoma? Ophthalmology 89:991-998, 1982
2)Kass MA, Kolker AE, Becker B:Prognostic factors in glaucomatous visual field loss. Arch Ophthalmol 94:1274-1276, 1976
3)Musch DC, Gillespie BW, Lichter PR et al:Visual field progression in the Collaborative Initial Glaucoma Treatment Study the impact of treatment and other baseline factors. Ophthalmology 116:200-207, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?