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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 黄斑手術の基本手技

黄斑手術の基本的セッティング

著者: 木村英也1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.1705 - P.1709

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はじめに

 黄斑部網膜は視覚情報を入力するうえで最も重要な中枢であり,そこに何らかの病変が生じれば重大な視機能障害をきたす。黄斑円孔,黄斑上膜,硝子体黄斑牽引症候群などでは,黄斑部網膜に癒着した膜様増殖膜や内境界膜を剝離することにより,解剖学的に正常に近い形状に回復させることが可能である。また,糖尿病黄斑浮腫や網膜静脈閉塞に伴う黄斑浮腫なども硝子体手術の対象となってきている。

 黄斑部手術により,視機能改善が望まれる一方,手術そのものによる侵襲で視機能低下をきたす危険性も潜んでいる。より安全かつ確実に手術を行うためには,手術環境を整えて手術に臨む必要がある。

 本稿では,黄斑部手術における使用すべき光学システムや硝子体手術システムに関して説明する。

参考文献

1)Kadonosono K, Yamakawa T, Uchio E et al:Comparison of visual function after epiretinal membrane removal by 20-gauge and 25-gauge vitrectomy. Am J Ophthalmol 142:513-515, 2006
2)Nishimura A, Kimura M, Okuda T et al:A new self-sealing cannula system for 20-gauge vitrectomy:outcomes of 247 consecutive cases. Retina 28:778-781, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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