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連載 説き語り論文作法・8
必要なデータ
著者: 西田輝夫1
所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科眼科学教室
ページ範囲:P.1754 - P.1760
文献購入ページに移動教授 よし,それでは内容に入ろう。
――図表の原稿を用意するときの心得を,印刷の仕組みから1つ1つていねいに説明した後で,教授はようやく伊集院の表の原稿の中身を読みはじめた。
教授 問題は,この表1やね。症例のデータ一覧を,出したほうがいいのか,出さないほうがいいのか。これだけ項目が多いと,ものすごくスペースをとる。それに,これは生データなんや。生データを提示するというのは,読者に解析してください,ということになる。それは,著者がサボった印や。ここから抽出できる限り抽出して,それをデータとして見せるわけやな。
これはあくまでも君の資料として手元に持っておくべきもので,そのデータの意味を「結果」に出していくのと違うか。この全症例のデータは出さなくていいような気がする。
伊集院 例えばこの論文だと,症例のデータが表としてこれくらい出ています。
――図表の原稿を用意するときの心得を,印刷の仕組みから1つ1つていねいに説明した後で,教授はようやく伊集院の表の原稿の中身を読みはじめた。
教授 問題は,この表1やね。症例のデータ一覧を,出したほうがいいのか,出さないほうがいいのか。これだけ項目が多いと,ものすごくスペースをとる。それに,これは生データなんや。生データを提示するというのは,読者に解析してください,ということになる。それは,著者がサボった印や。ここから抽出できる限り抽出して,それをデータとして見せるわけやな。
これはあくまでも君の資料として手元に持っておくべきもので,そのデータの意味を「結果」に出していくのと違うか。この全症例のデータは出さなくていいような気がする。
伊集院 例えばこの論文だと,症例のデータが表としてこれくらい出ています。
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