icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻12号

2009年11月発行

連載 説き語り論文作法・8

必要なデータ

著者: 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科眼科学教室

ページ範囲:P.1754 - P.1760

文献概要

教授 よし,それでは内容に入ろう。

――図表の原稿を用意するときの心得を,印刷の仕組みから1つ1つていねいに説明した後で,教授はようやく伊集院の表の原稿の中身を読みはじめた。

教授 問題は,この表1やね。症例のデータ一覧を,出したほうがいいのか,出さないほうがいいのか。これだけ項目が多いと,ものすごくスペースをとる。それに,これは生データなんや。生データを提示するというのは,読者に解析してください,ということになる。それは,著者がサボった印や。ここから抽出できる限り抽出して,それをデータとして見せるわけやな。

 これはあくまでも君の資料として手元に持っておくべきもので,そのデータの意味を「結果」に出していくのと違うか。この全症例のデータは出さなくていいような気がする。

伊集院 例えばこの論文だと,症例のデータが表としてこれくらい出ています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら