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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻13号

2009年12月発行

文献概要

臨床報告

先天性眼瞼下垂手術症例の術後経過と追加手術

著者: 五嶋摩理1 山田はづき1 川本潔1 松原正男1

所属機関: 1東京女子医科大学東医療センター

ページ範囲:P.1923 - P.1926

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要約 目的:先天性眼瞼下垂に対する初回および追加手術の結果の報告。対象と方法:過去7年間に手術を行った軽度ないし中等度の眼瞼下垂40例50眼の2年以上の経過を検索した。年齢は1~19歳(平均6.3±4.8歳)である。瞼裂狭小症候群が3例あり,2例ではすでに他医で手術が行われていた。原則として眼瞼挙筋短縮術を行い,内眼角変形には内眼角形成を行った。全例で2年以上の経過を追跡した。結果:初回手術により47眼で,追加手術により3眼で眼瞼下垂が改善し,整容的にも良好な結果が得られた。2眼では余剰皮膚や睫毛内反への手術を行った。結論:先天性眼瞼下垂に対し,眼瞼挙筋短縮術は有効であった。整容的な目的で他の手術を必要とする場合があり,成長に伴う長期観察が望ましい。

参考文献

1)Iljin A, Loba A, Omulecki W et al:Congenital blepharoptosis. Part 1. Evaluation of the results of surgical treatment for congenital blepharoptosis. Acta Chirurgiae Plasticae 45:8-12, 2003
2)川本 潔:スムースな開瞼と閉瞼を意識した眼瞼下垂手術.眼科手術 20:359-363,2007
3)熊谷映治・溝口尚則:眼瞼下垂の手術.松村美代・黒田真一郎・溝口尚則・他(編):眼科マイクロサージャリー.第5版.153-168,エルゼビア・ジャパン,東京,2005
4)内田準一:内外眦切開における三角弁法.形成外科 10:120-123,1967
5)Mustarde JC:Repair and Reconstruction in the Orbital Region. A Practical Guide. 332-344, Churchill Livingstone, New York, 1980
6)佐藤美樹・木村得尚・身原弘哉・他:当科における下眼瞼睫毛内反手術法について.形成外科 48:771-777,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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