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書評
外来の眼瞼手術備忘録
著者: 井出醇1
所属機関: 1井出眼科病院
ページ範囲:P.159 - P.159
文献購入ページに移動 「眼窩疾患シンポジウム」に参加している眼科医たちは,眼形成外科医の強者,曲者ばかりである。本書の著者,釣巻穰博士は,この第16回学会を主催された。いうまでもなく眼形成外科についての経験と実力を評価されたからである。
氏は自治医科大学の助教授から大宮医療センターの眼科医長を歴任され,その後約8年の開業歴がある。経歴の前半は当然のこととして,開業歴8年の後段のほうがさらに重要である。眼科開業は(特に眼形成外科医は),いまや恒常化しつつある「モンスターペイシェント」に対応できる知識と胆力を必要とするのはもちろん,その前にトラブルを発生させない予防能力が要求される時代だからである。そのためには多数の経験を積むしかない。その意味で氏の経験のエッセンスを披瀝された本書は,眼科研修医,一般開業医,そのなかでも“occasional surgeon”にとって最適の指南書である。
氏は自治医科大学の助教授から大宮医療センターの眼科医長を歴任され,その後約8年の開業歴がある。経歴の前半は当然のこととして,開業歴8年の後段のほうがさらに重要である。眼科開業は(特に眼形成外科医は),いまや恒常化しつつある「モンスターペイシェント」に対応できる知識と胆力を必要とするのはもちろん,その前にトラブルを発生させない予防能力が要求される時代だからである。そのためには多数の経験を積むしかない。その意味で氏の経験のエッセンスを披瀝された本書は,眼科研修医,一般開業医,そのなかでも“occasional surgeon”にとって最適の指南書である。
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