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書評
臨床ERG,運・鈍・根
著者: 秋山健一1
所属機関: 1秋山眼科医院
ページ範囲:P.341 - P.341
文献購入ページに移動 こんなに内容のある,面白い本は読んだことがなく,しかも知らず知らずのうちにかなりの勉強になった。この本の実現には故樋田哲夫教授の示唆もあったようだが,対談風にまとめてかつ内容を失うことなく伝えている点ですばらしいと思った。
同じ年齢の同じことをしている人がこれだけのことを成し遂げていると思うと圧倒的な力で押しつぶされ,先を読むことができなくなる。少しづつ読んで,自分に言い訳をして,先を読むという具合で読み進んでいった。それでいて,内容は大変面白く,臨床研究が少しずつ結果を出していく様子がよくわかった。それは,福岡伸一著のベストセラー『生物と無生物のあいだ』を読んだときと同じような面白さであった。偶然とか運というものは,ただ待っていて授かるものではなく,長い,たゆまない努力の過程で呼び寄せたり,作り上げていくものであることがよくわかる。つまり,決して受動的なものではなく,むしろ必然性をもった因果であると感じられる。
同じ年齢の同じことをしている人がこれだけのことを成し遂げていると思うと圧倒的な力で押しつぶされ,先を読むことができなくなる。少しづつ読んで,自分に言い訳をして,先を読むという具合で読み進んでいった。それでいて,内容は大変面白く,臨床研究が少しずつ結果を出していく様子がよくわかった。それは,福岡伸一著のベストセラー『生物と無生物のあいだ』を読んだときと同じような面白さであった。偶然とか運というものは,ただ待っていて授かるものではなく,長い,たゆまない努力の過程で呼び寄せたり,作り上げていくものであることがよくわかる。つまり,決して受動的なものではなく,むしろ必然性をもった因果であると感じられる。
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