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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻4号

2009年04月発行

文献概要

特集 第62回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

共焦点走査型レーザー検眼鏡(F-10)の眼底所見

著者: 築城英子1 脇山はるみ2 鈴間潔1 北岡隆1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻病態解析・制御学講座眼科・視覚科学分野 2日本赤十字社長崎原爆病院眼科

ページ範囲:P.551 - P.554

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要約 目的:共焦点走査型レーザー検眼鏡で記録した眼底所見の報告。対象と方法:装置としてニデック社製の走査型レーザー検眼鏡F-10を使用し,特にそのRetroモードで,糖尿病網膜症,網膜色素上皮剝離,母斑症などの症例を検索した。結果:Retroモードを使うことで,造影せずに囊胞様黄斑浮腫の範囲を平面像として描出できた。正常または病的眼底に黒い斑点が散在していた。これは若年者やまったく正常な眼底には少なく,ドルーゼンや網膜色素上皮剝離などがある病的眼に多かった。結論:今回用いた共焦点走査型レーザー検眼鏡では,Retroモードを使うことで,加齢変化などの病変を低侵襲かつ高感度で記録できた。

参考文献

1)石子智士・吉田晃敏:走査型レーザー検眼鏡.あたらしい眼科 21:333-339,2004
2)岸 章治(編):OCT眼底診断学.エルゼビア・ジャパン,東京,2006
3)Kishi S, Takahashi H:Three-dimentional observations of developing macular holes. Am J Ophthalmol 130:65-75, 2000
4)飯田知弘:光干渉断層計.あたらしい眼科 21:319-323,2004
5)Yoshida A, Ishiko S, Akiba J et al:Radiating retinal folds detected by scanning laser ophthalmoscopy using a diode laser in a dark-field mode in idiopathic macular holes. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 236:445-450, 1998
6)Ishiko S, Akiba J, Horikawa Y et al:Detection of drusen in the fellow eye of Japanese patients with age-related macular degeneration using scanning laser ophthalmoscopy. Ophthalmology 109:2165-2169, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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