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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻4号

2009年04月発行

やさしい目で きびしい目で・112

「育児短時間勤務制度」は私の救世主

著者: 国松志保1

所属機関: 1自治医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.585 - P.585

文献概要

 自治医大では,2007年秋から「育児短時間勤務制度」が導入されました。これは,自治医大が「自治医科大学における女性医師支援の取り組み」というテーマで,文部科学省の「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」(いわゆる「医療人GP」)に応募し,採択されたのを受けて導入された制度で,就学前の乳幼児をもつ医師が対象です。労働時間は週20時間(給料は半額)ですが,身分(職名)や各種手当は変わりません。

 それまでの私は……,2007年1月に長女を出産,続いて,内定をもらった保育園は徒歩30分かかる所でした。職場を変えることも考えたのですが,折しもわが職場は超人手不足で,産休明けの4月から復帰しました。ほぼ同時期に夫は東北大へ異動となり,東京で娘と2人の生活でした。午前7時に自宅を出発しても,徒歩30分かかる保育園に子供を預け,自治医大に到着するのは午前10時すぎ。授乳を続けたため,通勤中や仕事中は胸が張って痛いし,搾乳に時間をとられます。ギリギリまで仕事をして,電車に乗ること1時間40分,保育園からの大荷物と疲れた子供を連れて帰宅してからは,食事,お風呂を済ませ,寝かしつけと同時に寝てしまい,朝5時に起きて洗濯,保育園の支度をして……という毎日でした。職場では,保育園の送迎のために遅くに出勤して,早々に帰ることに,常に負い目を感じていました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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