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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻6号

2009年06月発行

文献概要

特集 第62回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

多目的用剤の変更が有効であったコンタクトレンズ眼障害の3例

著者: 小林茂樹1 小林守治1

所属機関: 1小林眼科医院

ページ範囲:P.927 - P.931

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要約 背景:多目的用剤は,ソフトコンタクトレンズ(SCL)の消毒,洗浄,すすぎ,保存に使われるが,これによる眼障害が増加している。その成分や成分バランス,不適切な使用などが原因として推定されている。目的:多目的用剤によると推定されるSCL眼障害が,別の多目的用剤に変更することで改善した3症例の報告。症例:いずれも20歳代のSCL装用者で,充血または乾燥感を訴えた。いずれも多目的用剤を使用していた。経過:それまでの多目的用剤をエピカ®コールドに変更した。充血または乾燥感は,全例で3または4日後に消失した。結論:エピカ®コールドには天然系成分を含み,細胞毒性を抑制し,眼を潤す効果があるために奏効したと推定される。

参考文献

1)白石 敦:マルチパーパスソリューション(MPS)の現状および問題点.日本の眼科 79:727-732,2008
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4)Lebow KA, Schachet JL:Evaluation of corneal staining and patient preference with use of three multi-purpose solutions and two brands of soft contact lenses. Eye & Contact Lens 29:213-220, 2003
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8)岩砂和雄・矢崎義雄・西岡 清・他(編):薬事法(抄).日本医師会雑誌 135(臨増):250-257,2006
9)柳井亮二・植田喜一・西田輝夫・他:市販多目的用剤の消毒効果と細胞毒性の比較.日コレ誌 49(補遺):S13-S18,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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