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書評
頭蓋顎顔面外科―術式選択とその実際
著者: 鳥飼勝行1
所属機関: 1横浜市立大・形成外科
ページ範囲:P.959 - P.959
文献購入ページに移動 本書は,日本におけるCraniofacial Surgeryのパイオニアであり,口蓋形成術の上石法で知られる著者による頭蓋顎顔面外科のテキストである。本書の構成は「先天異常」「発育異常」「外傷」「腫瘍」「美容外科」の5章から成る。本書では,医師と歯科医師のダブルライセンスをもつ著者の秘伝を含めた,頭蓋顎顔面外科の全範囲を,かゆいところに手が届くていねいさと,著者独特の明快かつシャープな講義をもって学ぶことができる。
著者は横浜市立大学および北里大学を通じての私の師であり,長年にわたり暖かいご指導をいただいてきた。よく学会発表の結びなどで「今後さらに研究を重ねて……」とか「今後の研究が待たれるところである……」などのフレーズを耳にすることがあるが,そんなときに著者はよく「そんなことはこの場で聞きたくないよ」とおっしゃっていた。妥協を許さず,その場その場で最高の結果を出すよう全力を尽くされる著者らしいお言葉である。
著者は横浜市立大学および北里大学を通じての私の師であり,長年にわたり暖かいご指導をいただいてきた。よく学会発表の結びなどで「今後さらに研究を重ねて……」とか「今後の研究が待たれるところである……」などのフレーズを耳にすることがあるが,そんなときに著者はよく「そんなことはこの場で聞きたくないよ」とおっしゃっていた。妥協を許さず,その場その場で最高の結果を出すよう全力を尽くされる著者らしいお言葉である。
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