icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻6号

2009年06月発行

文献概要

特集 第62回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

短期間に寛解と増悪をみた網膜色素上皮剝離の1例

著者: 竹田眞1 竹田眞純1 竹田裕子1

所属機関: 1竹田眼科

ページ範囲:P.963 - P.966

文献購入ページに移動
要約 目的:漢方薬の内服と鍼治療で短期間に消失した網膜色素上皮剝離の1例の報告。症例:アレルギー性結膜炎の既往がある54歳女性が2年前からの右眼の変視症で受診した。所見:右眼黄斑部に網膜色素上皮剝離があった。漢方薬の内服で2年7か月後に軽快し,内服を中止した。その5か月後に再発し,病巣が瓢箪形になった。さらに7か月後に左眼黄斑部に網膜色素上皮剝離が発症した。鍼治療と漢方薬内服で,5か月後に左眼は治癒し,その2か月後に右眼の漿液性網膜剝離が消失したが,網膜色素上皮剝離は増悪と再発を繰り返している。結論:漢方薬と鍼治療が網膜色素上皮剝離の軽快に関与した可能性がある。

参考文献

1)髙橋寛二:網膜色素上皮剝離.田野保雄・樋田哲夫(総編集):今日の眼疾患治療方針.第2版.280-281,医学書院,2007
2)Klein ML, Obertynski H, Patz A et al:Follow-up study of the detachment of the retinal pigment epithelium. Br J Ophthalmol 64:412-416, 1980

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?