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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻7号

2009年07月発行

文献概要

特集 第62回日本臨床眼科学会講演集(5) 原著

光学径7.0mmアクリル眼内レンズを2.4mmの極小切開創から挿入する方法

著者: 田島寛1 小川智一郎1 柴琢也1 常岡寛1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1109 - P.1112

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要約 背景:アクリル眼内レンズであるEternity X-70は7.0mmの光学径があり,眼底の視認範囲が広い。しかし専用インジェクターであるXJ-70(参天製薬)を使うと,強角膜創を3.2mmにする必要がある。目的:この眼内レンズを小切開創から挿入する報告。対象と方法:水晶体乳化吸引術を行った20眼を対象とし,2.4mmの強角膜切開創から眼内レンズを挿入した。挿入にはHOYA-ISインジェクターとType E-1カートリッジ(HOYA)を用いた。結果:光学径7.0mmのアクリル眼内レンズを安全に眼内の定位置に挿入できた。結論:光学径が大きな眼内レンズが有用な眼底疾患がある白内障眼でも,極小切開創による白内障手術が可能であった。

参考文献

1)Tsuneoka H, Hayama A, Takahama N et al:6.5mm optic AcrySof implantation through a 3.0mm incision. J Cataract Refract Surg 29:1869-1873, 2003
2)Tsuneoka H, Hayama A, Takahama N:Ultrasmall-incision bimanual phacoemulsification and AcrySof SA30AL implantation through a 2.2mm incision. J Cataract Refract Surg 29:1070-1076, 2003
3)柴 琢也・高橋洋子・常岡 寛:極小切開超音波白内障手術の臨床成績.IOL & RS 17:278-283,2003
4)常岡 寛:極小切開白内障手術2mm前後の創口からの眼内レンズ挿入法.眼科 48:1923-1930,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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