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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻9号

2009年09月発行

文献概要

今月の表紙

Squamous cell carcinoma in situ〔上皮内癌(扁平上皮癌)〕

著者: 小林泰子1 鈴木康之2

所属機関: 1山口大学眼科 2東海大学医学部付属八王子病院眼科

ページ範囲:P.1431 - P.1431

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 症例は77歳,女性。左眼角膜腫瘍の精査・加療目的で当科を紹介された。腫瘍組織(異型上皮)は角膜輪部3/4(12時~9時)の範囲で,結膜から角膜中心部に向かって進展していた。瞳孔領にはわずかにかかるのみで,矯正視力0.4×IOLであった。4時方向輪部には白色の結節性隆起性病変を認めた。マイトマイシンC処理および羊膜移植併用の腫瘍切除術を施行した。病理組織診断ではsquamous cell carcinoma in situであった。術後矯正視力は0.7×IOLまで回復した。

 撮影に際しての注意点は,腫瘍組織を全体像で捉えるために十分に開眼し,腫瘍の進展範囲を知るためにフルオレセインおよびローズベンガル染色を行った。Carl Zeiss Meditec社製フォトスリットランプ40 SL-P(カメラはCanon EOS-1)を用い,倍率10倍,絞り64,フラッシュステップ2,周辺フラッシュなしで,スリット長9mm,スリット幅全開の光を耳側30°に振り全体像を撮影した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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