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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻9号

2009年09月発行

文献概要

連載 説き語り論文作法・6

追試可能な方法

著者: 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科眼科学教室

ページ範囲:P.1432 - P.1437

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教授 次は「対象と方法(Cases and Methods)」や。

 「緒言」の目的は,このまえ言うたように,この論文を読むにあたって,他の論文や教科書を見なくても,いちおう最後まで読みとおせるだけのバックグラウンドの知識を提供することで,「方法」の目的というのは,それと同じことを追試できるように書いておくということ。それを受けて,キチッと「結果」を書いていくわけや。

 ただしそれは,その論文のストーリーに合うように,順番を考えて提示していかなイカン。研究した順番に提示するんじゃないわけや。症例報告のときだけは別で,初診時から順に,時間経過で提示せんとイカンわけやけど。それ以外の場合には,例えば統計をとるンやったら,年齢やとか,性別の割合やとか,その集団がどういうバックグラウンドの人たちなのかということを,「結果」でデータを示す前に,はっきりと書かんとイカンわけやね。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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