icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻10号

2010年10月発行

文献概要

今月の表紙

シリコーンオイル前房貯留

著者: 山口純1 坂本泰二2

所属機関: 1北里大学病院 2鹿児島大学

ページ範囲:P.1669 - P.1669

文献購入ページに移動
 症例は41歳男性。2004年11月に左眼の裂孔原性網膜剝離に対して,白内障併用硝子体手術時にシリコーンオイルタンポナーデを施行した。術後1か月目以降は通院を自己中断し,見づらさを主訴に再受診したのは初回手術から4年後の2008年12月であった。再受診時の視力は左0.09(0.2)で,前房中に乳化したシリコーンオイルを認め,眼圧も28mmHgまで上昇していた。網膜は復位していたため前房および硝子体中のシリコーンオイルを抜去した。術後視力は(0.9)まで回復し,眼圧も13mmHgと安定した。

 撮影はTOPCON社製スリットランプSL-D7にNikon社製デジタルカメラD2xを取り付けて行った。耳側30°から0.5mm幅のスリット光をあて,上方の乳化シリコーンオイルのディテールを出すためフラッシュレベルを通常よりも3段階下げて撮影した。中央部から下方にかけて浮遊しているシリコーンオイルも記録するために,スリット幅,光量の調整に注意した。また,病態を際立たせるために背景照明を消して撮影した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら