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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新しい時代の白内障手術 総論

新しい時代の白内障手術

著者: 宮田和典1

所属機関: 1宮田眼科病院

ページ範囲:P.11 - P.15

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はじめに

 白内障手術は,眼科の代表的な手術である。眼科手術のなかに占める症例数も圧倒的に多く,またそれを行う術者もさまざまである。眼科を志した医師のほとんどは,大学病院など研修施設での教育の過程において必ず経験している。また,診療所,個人病院,総合病院,大学病院とあらゆる施設で,白内障手術は幅広く行われている。そのため,術者のレベルもさまざまで,その結果もばらつきが大きい。これまで,このようなまだら状態が許容されてきた背景には,白内障手術のゴールが,患者の光を遮るものがとれて,以前より視力が上がるという非常に曖昧な位置にあったことにある。

 しかし,そのような,術者が優遇された時代は終焉を迎えようとしている。白内障手術は新しい時代を迎えようとしているのだ。それは,手術機器,測定技術,高機能眼内レンズなどの白内障手術の技術革新と,患者側の術後視機能への高い要求に伴っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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