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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新しい時代の白内障手術 Ⅰ.感染予防

感染予防のための術中操作

著者: 常岡寛1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.42 - P.45

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はじめに

 白内障手術において,最も回避したい合併症が術後眼内炎である。発症原因がはっきりしていれば適切な対策を立てられるが,ほとんどの場合はなぜ発症したのかが不明なことが多い。術者に何か問題となる手技を行った覚えがなく,通常の手術経過であったにもかかわらず眼内炎が発症した場合には,運が悪かったとしか考えられないのが実情である。したがって,現状ではできるだけ眼内炎が発症しやすい環境をつくらないよう心がけることしかできない。

 本項では,感染を予防するために必要と思われる手術操作を説明するが,このとおりの操作を行わなくても通常は眼内炎を発症することはないし,このとおりの操作を行っても眼内炎は発症しうるわけであり,すべての症例に対してこれらの操作をすべきかどうかは不明である。ただ,術後眼内炎を発症しやすいハイリスク症例に関しては,できるだけ術中操作に注意し,リスクを下げるようにすることが重要であろう。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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