icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新しい時代の白内障手術 Ⅰ.感染予防 トピックス

培養結果の信憑性

著者: 宮永将1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野

ページ範囲:P.58 - P.59

文献購入ページに移動
はじめに

 術前検査や眼感染症の起因菌の診断の際には,結膜囊や病巣部の擦過検体を細菌培養検査に提出し,結果を参考に治療方針を決定することが多い。したがって,眼感染症の診療では,検査施設からの培養結果が重要な情報源となる。しかし,病態の起因菌となりうる結膜囊常在菌の検出は,検査施設の検査方針や感度の影響を受けることが指摘されている1)。検査施設に目的を伝達して検査方針を確認しておかないと,眼科医が知りたい結果が得られないことがある。その理由として,常在菌と病原菌の認識が眼科医と検査技師との間で異なることや,検査施設の経済的な問題などが挙げられる。

参考文献

1)浅利誠志:細菌検査の落とし穴.あたらしい眼科 23:479-480,2006
2)宮永 将・佐々木香る・宮井尊史・他:5検査施設間での白内障術前結膜囊培養結果の比較.臨眼 61:2143-2147,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?