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特集 新しい時代の白内障手術 Ⅱ.満足度の高い眼内レンズ度数決定
異常角膜に対する度数決定
著者: 堀裕一1
所属機関: 1東邦大学医療センター佐倉病院眼科
ページ範囲:P.119 - P.123
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円錐角膜患者やエキシマレーザーによる手術(PTK,LASIKなど)を受けた患者に対して白内障手術を行う際,通常の方法で眼内レンズ度数計算をしてしまうと,ねらい度数とはかなり違った値を呈したという経験は少なくないと思われる。過去の報告でも,近視矯正手術後の患者に通常の方法で眼内レンズ度数計算をすると,+1D~+3D遠視化するという報告がある1)。本項では,通常とは異なる形状を呈した角膜をもった白内障に対して眼内レンズ度数決定をどのようにすればよいかを考えていきたいと思う。
円錐角膜患者やエキシマレーザーによる手術(PTK,LASIKなど)を受けた患者に対して白内障手術を行う際,通常の方法で眼内レンズ度数計算をしてしまうと,ねらい度数とはかなり違った値を呈したという経験は少なくないと思われる。過去の報告でも,近視矯正手術後の患者に通常の方法で眼内レンズ度数計算をすると,+1D~+3D遠視化するという報告がある1)。本項では,通常とは異なる形状を呈した角膜をもった白内障に対して眼内レンズ度数決定をどのようにすればよいかを考えていきたいと思う。
参考文献
1)Gimbel HV, Sun R:Accuracy and predictability of intraocular lens power calculation after laser in situ keratomileusis. J Cataract Refract Surg 27:571-576, 2001
2)Maeda N, Klyce SD, Tano Y:Detection and classification of mild irregular astigmatism in patients with good visual acuity. Surv Ophthalmol 43:53-38, 1998
3)Holladay JT:Consultations in refractive surgery:IOL calculations following radial keratotomy surgery. Refract Corneal Surg 5:203, 1989
4)Haigis W:Intraocular lens calculation after refractive surgery for myopia:Haigis-L formula. J Cataract Refract Surg 34:1658-1663, 2008
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