文献詳細
特集 新しい時代の白内障手術
Ⅲ.高機能眼内レンズ トピックス
文献概要
着色眼内レンズがわが国で発売されたのはPMMA(polymethylmethacrylate)の時代であり,白内障術者なら誰でもすでに使ったことがある,は言い過ぎにしても,少なくとも見たことはあるといってもよいのではないかと思う。しかし,これだけ有名になっても何が従来のレンズより優れ,何が欠点かを十分に把握している術者はあまり多くないと思う。筆者自身,着色眼内レンズの開発に携わってから20年以上になり,自分では着色眼内レンズについてわかったつもりでいたが,ここ数年の間にメラノプシンを持つ神経細胞が見つかるなどして,着色眼内レンズについて再検討しなければならなくなった。ここでは,再検討の結果を加えて着色眼内レンズについて説明する。
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