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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新しい時代の白内障手術 Ⅲ.高機能眼内レンズ

屈折誤差への対応―1)球面度数のずれ

著者: 稗田朋子1 稗田牧1

所属機関: 1京都府立医科大学病院眼科

ページ範囲:P.186 - P.190

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はじめに

 白内障術後のQOV(quality of vision)が要求される時代である。眼内レンズの普及に加え,手術技術の進歩による術中・術後合併症の減少に伴い,白内障手術は治療的手術から屈折矯正手術へ重みがシフトしてきている。また,LASIK(laser in situ keratomileusis),有水晶体眼内レンズなどによる屈折矯正手術の普及や,高齢化社会・抗加齢社会の影響が加わり,白内障手術後にも裸眼での生活や質の高い視機能を期待する人が増えてきた。本項では,白内障手術時の球面屈折誤差への対策を術後のアプローチを中心に,術前の注意点も加え紹介する。

参考文献

1)Suto C:The sliding scale of IOL power for sulcus fixation using computer simulation. J Cataract Refract Surg 29:1913-1917, 2003
2)ビッセン宮島弘子:多焦点眼内レンズ.104,エルゼビア・ジャパン,東京,2008
3)福山 誠:白内障術後屈折誤差の対処法.あたらしい眼科 19:299-303,2002
4)谷藤泰寛:後房型IOL挿入眼に対する後房IOL追加移植の1例.IOL 4:181-183,1990
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6)谷藤泰寛:Piggyback IOL眼内レンズ挿入法の現状.眼科手術 13:89-93,2000
7)岩瀬 剛・長田 敦・辻屋庄介:piggyback intraocular lens術後に高眼圧を生じた2症例.IOL & RS 8:61-66,2004
8)Jin GJ, Merkley KH, Crandall AS et al:Laser in situ keratomileusis versus lens-based surgery for correcting residual refractive error after cataract surgery. J Cataract Refract Surg 34:562-569, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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