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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新しい時代の白内障手術 Ⅴ.白内障手術のデバイスの進歩

白内障手術機器の進歩―4)ボシュロム社(Stellaris)

著者: 徳田芳浩1

所属機関: 1井上眼科病院

ページ範囲:P.281 - P.284

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はじめに

 ボシュロム社の超音波水晶体核乳化吸引装置(以下,超音波マシン)StellarisTMは,2009年に市場に登場した比較的新しいデバイスである(図1)。わが国の国内市場で購入できる超音波マシンはいずれもかなり高性能の領域に達していて,機能的にそれほど大きな,あるいは本質的な差はないと考えて差し支えない。機能だけでなくデザインや操作性も,はっきりと差別化できるほどの特徴はなく,逆に,どの機種も洗練されたデザインとタッチパネルによる軽快な操作性を備えている。

 そのような状況下において,StellarisTMと他の超音波マシンとの違いをあえて指摘するとすれば,超音波の発振周波数が約30kHzと他社に比べて低いこと,および吸引系にロータリーベーンポンプというベンチュリーと同じ効果のあるシステムを採用している点である。いずれも,前身であるStorz社の超音波マシンの特徴を踏襲しているので,その系列であるデイジーやミレニアムを使用してきた術者にとっては,なじみのある機種となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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