icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻13号

2010年12月発行

文献概要

連載 つけよう! 神経眼科力・9

見落としやすい瞼の異常

著者: 中馬秀樹1

所属機関: 1宮崎大学医学部感覚運動医学講座眼科学分野

ページ範囲:P.2024 - P.2030

文献購入ページに移動
はじめに

 今回は,瞼の異常の話です。

 瞼の異常には,どのようなものがあるのでしょうか?

 1つは眼瞼下垂が思い浮かびます。

 もう1つは,上がりすぎ,つまり瞼裂開大,眼瞼挙上ですね。

 3つめは,眼が開かない,眼瞼けいれんです。眼瞼下垂と似ていますが,まったく違います。眼瞼下垂は,瞼を挙げる筋肉の弱化により,眼を開けることができず,眼瞼けいれんは,眼を閉じる筋肉の力が強すぎて眼を開けることができません。以上が瞼の異常の種類です。

 さて,次はその前にあるフレーズ,“見落としやすい”という意味にはどのようなものが含まれているのでしょうか?

 1つは,程度が軽いものですね。

 2つめは,もっと目立つ病態で隠されているもの,3つめは背景疾患に注意すべき(間違えやすい)ものです。

 要するにこれらの組み合わせの話です。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?