icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻13号

2010年12月発行

文献概要

文庫の窓から

『注解傷寒論』

著者: 中泉行弘1 林尋子1 安部郁子1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.2060 - P.2064

文献購入ページに移動
 金元代の医書

 これまで私たちは岡西為人氏の著作『中国醫書本草考』の目次に沿って,「主要な中国医籍」と「漢方医学全書」をみてきた。つづく第3章「金元医書の書誌」では金元時代の7人の医家を取り上げて解説がなされており,劉完素(1120-1200?),張元素(12世紀),張従正(子和1156-1228),李杲(東垣1180-1251),王好古(1200頃-1264),羅天益(13世紀),朱震亨(丹渓1281-1358)の書物が紹介されている。

 しかしながら,当館はこれらすべての医家の著作を所蔵しているわけではない。そこで『中国醫書本草考』第3章の終わりに掲げられた年表の中で所蔵する本についてご紹介していくことにする。金元代の医書についてまとめられたこの年表は,南宋の乾道6年(1170)から元の滅亡した洪武元年(1368)までとなっており,45の書名が掲げられていて,医家についての記事もわずかながら記されている。表1に年表の書物に関わる部分の抜粋を掲げる。

参考文献

1)岡西為人:宋以前醫藉攷.一.醫経.古亭書屋(台北),1936
2)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,1974
3)梅原 郁:夢溪筆談.東洋文庫,平凡社,1991
4)伊原 弘:中国開封の生活と歳時―描かれた宋代の都市生活.山川出版社,1991
5)石田秀実:中国医学思想史.東京大学出版会,1992
6)亀井高孝:世界史年表・地図.吉川弘文館,1995
7)佐竹晴彦・他:宋元時代史の基本問題.汲古書院,1996
8)劉渡舟・姜元安・生島 忍(編著):現代語訳 宋本傷寒論.東洋学術出版社 2000
9)韓国教員大学歴史教育科:韓国歴史地図.平凡社,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?