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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻2号

2010年02月発行

文献概要

今月の表紙

虹彩囊腫

著者: 河田直樹1 鈴木康之2

所属機関: 1お茶の水・井上眼科クリニック画像診断課 2東海大学八王子病院

ページ範囲:P.133 - P.133

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 症例は34歳の女性。明所における右眼視野の狭窄感を訴え他医を受診,その1か月後にセカンドオピニオンを求め当院を受診した。患眼は,5歳時に虹彩を「目打ち」で刺す外傷の既往があるが,外科的な治療はほどこされていない。

 初診時の視力は右0.2(1.2×-1.00D()cyl-1.00D 145°),左0.4(1.2×-0.50D()cyl-1.00D 90°),眼圧は圧平眼圧計・非接触眼圧計ともに両眼16mmHg,相対的瞳孔求心路障害は陰性であった。Goldmann動的視野測定では狭窄,暗点ともに認めなかった。右眼の虹彩上の囊腫が視野狭窄感の原因と診断された。囊腫は角膜とは触れていない。囊腫部以外の前房は深く,視神経乳頭にも変化はないため経過観察となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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