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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻2号

2010年02月発行

文献概要

特集 OCTによって緑内障診療の何が変わるか

―後眼部OCT(3)―3D OCT-2000

著者: 八百枝潔12 白柏基宏1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野 2眼科八百枝医院

ページ範囲:P.146 - P.151

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 緑内障の機能的構造的異常の本態は緑内障性視神経症である1)。そのため,緑内障の診断および経過観察を行ううえで,視神経乳頭(乳頭)や網膜神経線維層(retinal nerve fiber layer:RNFL)などの眼底所見を詳細かつ的確に評価することは,きわめて重要である。

 新しい光干渉断層計(optical coherence tomograph:OCT)であるスペクトラルドメインOCT(SD-OCT)は,従来のタイムドメインOCTに比し,測定速度および空間解像度が著しく向上し,眼底の3次元的構造を精密に描出することが可能となっている。

 2006年に発売されたトプコン社製3D OCT-1000は,一般臨床に導入された世界初のSD-OCTである。その後同社のSD-OCTは器械の改良がなされ,2008年に3D-1000MARKII,2009年末に3D OCT-2000が臨床に導入されている。

 本稿では,3D OCT-2000の装置の概要と検査方法,スキャンモードと緑内障診断プログラムなどについて解説する。

参考文献

1)日本緑内障学会:緑内障診療ガイドライン(第2版).日眼会誌 110:777-814,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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