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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻3号

2010年03月発行

文献概要

連載 もっと医療コミュニケーション・27

コミュニケーションの技術を覚えると医師の満足感が上がる

著者: 綾木雅彦1 佐藤綾子23

所属機関: 1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院眼科 2日本大学藝術学部 3国際パフォーマンス研究所

ページ範囲:P.354 - P.357

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 私が医師になった1982年頃は,医師が笑顔でいましょうとか,目を合わせましょうなどと聞くと,そんな小手先のことでごまかすような医師になってはいけない,医師はポーカーフェイスでいつも冷静沈着でいるのが美徳,と信じていました。一方では,“Listen to the patient, he is talking diagnosis”という言葉が教科書に載っていましたが,どうすればよいのか教わることはできませんでした。

 その背景には医学や医療の歴史がありますが,それは別の機会に譲るとして,コミュニケーション技術は医療を行ううえでの基本であるにもかかわらず,わが国では21世紀になってから医学部での教育が全国規模でやっと始まりました。そんな時代の節目に,私たちは医療をしています。これは,時代や患者からの要請などではなく,注射や触診のように本来医師に必修とされる知識・技術が,ようやく体系立って学問として成立してきただけなのです。

 本連載の最終回となる今回は,きちんとコミュニケーションの講義を受けたわけでもない40歳代の医師が,ゆっくり習得していった過程を紹介します。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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