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文献概要
連載 つけよう! 神経眼科力・1【新連載】
何をどう診る,神経眼科
著者: 若倉雅登1
所属機関: 1井上眼科病院
ページ範囲:P.432 - P.434
文献購入ページに移動神経眼科で大事なことは?……まず話を聞こう
眼科においては,視力を測定し,前眼部,中間透光体,眼底をみると,大半の疾患の診断は可能なため,どうしても医師の視診が優先されて,患者の愁訴を重視しない傾向がある。なかには「あなたの話を聞くより,診たほうが早い」とほとんど訴えを聞かない医師さえいる。
だが,神経眼科では「患者の話」が最も重要で,それをきちんと聞けば,それだけで病態を把握できることが多い。「見えにくい」「ぼやける」「かすむ」など,視覚系の訴えに対しては,いつ,どちらの眼が,どのようになったのかを具体的に聴取することで,調べるべきポイントがつかめる。つまり,「いつ」を聞くことで,血管障害のように突然発症なのか,腫瘍などのようにいつの間にか変化してきたのかを探ることができる。また,そのときの随伴症状(前兆,痛みの有無や性状,眼外症状)を聞くことで,正しい診断へまっすぐ進めることもある。
眼科においては,視力を測定し,前眼部,中間透光体,眼底をみると,大半の疾患の診断は可能なため,どうしても医師の視診が優先されて,患者の愁訴を重視しない傾向がある。なかには「あなたの話を聞くより,診たほうが早い」とほとんど訴えを聞かない医師さえいる。
だが,神経眼科では「患者の話」が最も重要で,それをきちんと聞けば,それだけで病態を把握できることが多い。「見えにくい」「ぼやける」「かすむ」など,視覚系の訴えに対しては,いつ,どちらの眼が,どのようになったのかを具体的に聴取することで,調べるべきポイントがつかめる。つまり,「いつ」を聞くことで,血管障害のように突然発症なのか,腫瘍などのようにいつの間にか変化してきたのかを探ることができる。また,そのときの随伴症状(前兆,痛みの有無や性状,眼外症状)を聞くことで,正しい診断へまっすぐ進めることもある。
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