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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 第63回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

開眼手術を目的としたネパールとインドでの眼科医療活動の比較

著者: 浅野宏規12 籠谷保明13 岡田明14 柏瀬光寿15 池田欣史16 松本英樹17 黒田真一郎18 飽浦淳介19

所属機関: 1アジア眼科医療協力会 2なめがた地域総合病院眼科 3小野市民病院眼科 4公立甲賀病院眼科 5柏瀬眼科 6鳥取大学附属病院眼科 7眼科松本クリニック 8永田眼科 9串本リハビリテーションセンター眼科

ページ範囲:P.441 - P.444

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要約 背景:民間組織(NGO)であるアジア眼科医療協力会(AOCA)は1971年から発展途上国で日本人によるアイキャンプ活動を行っている。目的:ネパールの山岳地帯とインド僻地で行われたアイキャンプ活動の比較。対象と方法:ネパールのボジュプールに眼科医6名を含む12名が2007年に,インドのダラムサラに眼科医4名を含む8名が2008年に派遣された。ボジュプールでは学校を仮設診療所として外来診療,眼鏡処方,白内障手術を行った。ダラムサラでは結核病棟のみの小病院で外来診療と白内障手術を行った。結果:ボジュプールでは778名の診察,200例の眼鏡処方,61眼の手術を行った。ダラムサラでは約400名の診察と77眼の手術を行った。いずれの地でも限られた医療資源で,適切な眼内レンズを使った白内障手術が実施された。結論:AOCAによるアイキャンプ活動は,人的支援の観点から有意義である。

参考文献

1)平塚義宗・小野浩一・紺山和一・他:眼科国際協力の考え方.IOL & RS 17:31-34,2003
2)飽浦淳介:日本のNGOによる国際眼科医療活動.日本の眼科 75:429-433,2004
3)黒住 格:ネパールへの眼科協力―その成果と反省.臨眼 53:521-526,1999
4)籠谷保明・柏瀬光寿・飽浦淳介・他:インドのチベット難民に対する眼科医療協力の試み.IOL & RS 15:267-272,2001
5)福家伸夫:アジア諸国に対する日本の医療援助.治療 83:145-149,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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