文献詳細
連載 視野のみかた・2
文献概要
はじめに
静的視野の結果を解釈する場合,個々の検査点の測定値が正常であるか,異常であるかを判断する必要がある。視野検査によって得られる感度は,加齢により10年間に約0.4~0.6dB低下することが知られている。このことから,現在の自動視野計は多数の正常被検者から得られた年齢別正常値を内蔵している。そして実際の評価では,実測値と同年代の年齢別正常値を比較し異常を判定することになる。この判定に際して,Humphrey視野計ではtotal deviation,pattern deviationなどで用いられている確率表示(probability plot)が主に用いられる。ここでは,この単一視野解析における確率表示の意義について考えていきたい。
静的視野の結果を解釈する場合,個々の検査点の測定値が正常であるか,異常であるかを判断する必要がある。視野検査によって得られる感度は,加齢により10年間に約0.4~0.6dB低下することが知られている。このことから,現在の自動視野計は多数の正常被検者から得られた年齢別正常値を内蔵している。そして実際の評価では,実測値と同年代の年齢別正常値を比較し異常を判定することになる。この判定に際して,Humphrey視野計ではtotal deviation,pattern deviationなどで用いられている確率表示(probability plot)が主に用いられる。ここでは,この単一視野解析における確率表示の意義について考えていきたい。
参考文献
1)Anderson DR, Patella VM:Automated Static Perimetry. Mosby, St Louis, 1999
2)Heijl A, Lindgren G, Olsson J:Normal variability of static perimetric threshold values across the central visual field. Arch Ophthalmol 105:1544-1549, 1987
3)Okuyama S, Matsumoto C, Uyama K et al:Reappraisal of normal values of the visual field using the Octopus 1-2-3. In:Mills RP(ed):Perimetry Update 1992/1993. 359-363, Kugler Publications, Amsterdam/New York, 1993
4)Bebie H, Flammer J, Bebie T:The cumulative defect curve:separation of local and diffuse components of visual field damage. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 227:9-12, 1989
掲載誌情報