文献詳細
連載 視野のみかた・3
文献概要
はじめに
自動視野計を用いて測定した静的視野は,結果が数値として得られることが解析上の大きな利点である。視野は,本来視覚の感度分布であり,閾値測定では測定点ごとに個々の部位の感度を得ることができる。さらに自動視野計では,これら個々の測定点の情報を用い,視野としての本来のパターンの情報は捨て,「1つの視野」の性状を「1つの数値」として算出し評価する視野指標(visual field indices)と呼ばれる種々のパラメータが計算される。ここでは,この視野指標のもつ意味をその原理から解説し,特徴を述べていきたい。
自動視野計を用いて測定した静的視野は,結果が数値として得られることが解析上の大きな利点である。視野は,本来視覚の感度分布であり,閾値測定では測定点ごとに個々の部位の感度を得ることができる。さらに自動視野計では,これら個々の測定点の情報を用い,視野としての本来のパターンの情報は捨て,「1つの視野」の性状を「1つの数値」として算出し評価する視野指標(visual field indices)と呼ばれる種々のパラメータが計算される。ここでは,この視野指標のもつ意味をその原理から解説し,特徴を述べていきたい。
参考文献
1)Flammer J:The concept of visual field indices. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 224:389-392, 1986
2)Whalen WR, Spaeth GL:Computerized Visual Fields. What they are and how to use them. Slack Incorp, Thorofare, 1985
3)Anderson DR, Patella VM:Automated Static Perimetry. Mosby, St Louis, 1999
4)Bengtsson B, Heijl A:A visual field index for calculation of glaucoma rate of progression. Am J Ophthalmol 145:343-353, 2008
掲載誌情報