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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻6号

2010年06月発行

文献概要

連載 眼科医にもわかる生理活性物質と眼疾患の基本・6

IL-1

著者: 中尾新太郎1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院眼科学分野

ページ範囲:P.848 - P.851

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 インターロイキン(interleukin)とは,主に白血球により産生されるサイトカイン群であり,現在まで30種類以上のインターロイキンが報告されている。そのなかで最初に同定された分子がIL-1である。IL-1は代表的な炎症性サイトカインであり,さまざまな炎症疾患において重要な役割をしている。IL-1阻害薬は,米国において関節リウマチをはじめとしたいくつかの炎症疾患に対し認可,使用されている。眼疾患においても,炎症にかかわる病態でのIL-1の関与が報告されており,将来的にIL-1阻害薬の眼炎症疾患への臨床応用が期待される。

参考文献

1)Dinarello CA:Immunological and inflammatory functions of the interleukin-1 family. Annu Rev Immunol 27:519-550, 2009
2)Nakazawa T, Matsubara A, Noda K et al:Characterization of cytokine responses to retinal detachment in rats. Mol Vis 12:867-878, 2006
3)Dana R:Comparison of topical interleulin-1 vs tumor necrosis factor-alpha blockade with corticosteroid therapy on murine corneal inflammation, neovascularization, and transplant survival. Trans Am Ophthalmol Soc 105:330-343, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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