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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻6号

2010年06月発行

連載 つけよう! 神経眼科力・3

複視(2)Hessとシノプトフォアを駆使しよう!

著者: 三村治1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.852 - P.855

文献概要

複視を訴える患者がいれば……

まずHess複像表検査を!

 もちろん複視を訴える患者がいれば,まず自分自身の眼で眼位・眼球運動検査を行おう。正面視での眼位ずれが疑わしければ,片眼に赤フィルタを装用させペンライトで患者を照らし,患者自身に白いライトと赤いライトのずれを答えさせればよい。しかし,高齢者やオリエンテーションの不良な患者では,その答えがあいまいなことや判断に迷うことが多い。そういう場合には,まずHess複像表検査をオーダーしよう。複視を訴える患者ではまずHess複像表が測定できるはずである。患者が顎台に顎を載せ,片方の手で矢印を桝目に合わせることさえできれば,必ず正面視と左右上下視の5方向,さらにその間の斜め方向での眼位ずれが検出できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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