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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻8号

2010年08月発行

連載 視野のみかた・5

視野による原因疾患の診断

著者: 松本長太1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1248 - P.1252

文献概要

はじめに

 自動視野計の導入により,視野測定そのものの自動化は大幅に進歩した。そして,数値で得られる測定結果の解釈にもさまざまな統計学的手法が導入された。一方,Goldmann視野計で得られた動的視野の利点として,その視野障害のパターンから原疾患をある程度推測できる点が挙げられる。神経眼科疾患ではコンピュータ断層撮影(CT),磁気共鳴画像(MRI)がない時代には,最も重要な確定診断材料でもあった。

 しかしながら,自動視野計による静的視野測定では,視野異常の有無はより明確に判定可能であるが,その障害パターンから原疾患を類推することは動的視野に劣ることが多い。ここでは,自動視野計における静的視野による原疾患の推定について考えてみたい。

参考文献

1)Octopus 1-2-3 Perimeter Digest. INTERZEAG AG, 1991
2)永田 啓:コンピュータによる視野異常評価の可能性.あたらしい眼科 11:995-1000,1994
3)Heijl A, Åsman K:Glaucoma Hemifield Test:automated visual field evaluation. Arch Ophthalmol 110:812-819, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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