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文献概要
連載 つけよう! 神経眼科力・5
複視(4)画像診断の役立て方(頭部編)
著者: 橋本雅人1
所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1258 - P.1261
文献購入ページに移動頭部画像検査にはどのようなものがあるのか?
頭部画像検査は,形態画像を主とするものと機能画像を主とするものに大きく分けられる。前者には,通常のX線写真やX線コンピュータ断層撮影(computed tomography:CT),核磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging:MRI)が挙げられ,後者では核医学領域の単一光子放射型CT(single photon emission CT:SPECT)と陽電子断層法(positron emission tomography:PET)が挙げられる。しかし,最近の技術の進歩により両者の区分は明瞭でなくなりつつある。特にMRIにおいては,脳の賦活化を評価するfunctional MRIや脳の生化学的解析が可能なMRスペクトロスコピー,神経線維そのものの描出が可能な拡散テンソール画像や3-DACなど幅広く臨床に活用されている。これらの点からも,われわれ眼科医が複視の患者をみてオーダーしたい頭部画像検査は,撮影禁忌例を除きMRIが最も守備範囲も広く,有効な非侵襲的頭部検査と考える。
頭部画像検査は,形態画像を主とするものと機能画像を主とするものに大きく分けられる。前者には,通常のX線写真やX線コンピュータ断層撮影(computed tomography:CT),核磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging:MRI)が挙げられ,後者では核医学領域の単一光子放射型CT(single photon emission CT:SPECT)と陽電子断層法(positron emission tomography:PET)が挙げられる。しかし,最近の技術の進歩により両者の区分は明瞭でなくなりつつある。特にMRIにおいては,脳の賦活化を評価するfunctional MRIや脳の生化学的解析が可能なMRスペクトロスコピー,神経線維そのものの描出が可能な拡散テンソール画像や3-DACなど幅広く臨床に活用されている。これらの点からも,われわれ眼科医が複視の患者をみてオーダーしたい頭部画像検査は,撮影禁忌例を除きMRIが最も守備範囲も広く,有効な非侵襲的頭部検査と考える。
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