文献詳細
連載 視野のみかた・6
文献概要
はじめに
視野異常は,外界の情報が眼球から視中枢へ伝達するどの部位が障害されても起こりうる。特に,外界の光情報を最初に電気信号に変換する網膜や,その神経線維の通り道である視神経乳頭近傍の病変は,眼底検査にて直視下で観察可能であり,さらに各種眼底3次元解析装置で短時間に非侵襲的に定量評価できる。視野検査で得られた異常所見の原因病巣はどこにあるのか,あるいは眼底検査で観察された異常所見は機能的にどのような影響を及ぼしているのかを考えるうえで,視野と眼底の対応関係を正しく評価することは臨床上きわめて重要である。今回は,この眼底所見と視野異常の対応関係についてさまざまな側面から考えてみたい。
視野異常は,外界の情報が眼球から視中枢へ伝達するどの部位が障害されても起こりうる。特に,外界の光情報を最初に電気信号に変換する網膜や,その神経線維の通り道である視神経乳頭近傍の病変は,眼底検査にて直視下で観察可能であり,さらに各種眼底3次元解析装置で短時間に非侵襲的に定量評価できる。視野検査で得られた異常所見の原因病巣はどこにあるのか,あるいは眼底検査で観察された異常所見は機能的にどのような影響を及ぼしているのかを考えるうえで,視野と眼底の対応関係を正しく評価することは臨床上きわめて重要である。今回は,この眼底所見と視野異常の対応関係についてさまざまな側面から考えてみたい。
参考文献
1)Anderson DR, Patella VM:Automated Static Perimetry. CV Mosby, St Louis, 1999
2)Suzuki Y, Araie M, Ohashi Y:Sectorization of the central 30 degrees visual field in glaucoma. Ophthalmology 100:69-75, 1993
3)七部 史・有村英子・松本長太・他:緑内障における新しい視野解析プログラムPolar Graphの使用経験.あたらしい眼科 26:1269-1274,2009
掲載誌情報