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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻9号

2010年09月発行

文献概要

特集 第63回日本臨床眼科学会講演集(7) 原著

ラタノプロストからタフルプロストへの切替え効果

著者: 矢加部優子12 纐纈有子1 松尾雅子1 山名泰生1

所属機関: 1山名眼科医院 2コスモス眼科

ページ範囲:P.1491 - P.1495

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要約 目的:ラタノプロストからタフルプロスト点眼に切替えた際の眼圧下降効果と忍容性の報告。対象と方法:ラタノプロスト点眼で加療中の30例30眼を対象とした。内訳は原発開放隅角緑内障26眼と高眼圧症4眼で,男性9例,女性21例であり,平均年齢は72歳である。点眼をタフルプロストに切替え,24~105日,平均72日間の経過を追った。結果:平均眼圧は切替え前17.0±3.4mmHg,切替え4週間後15.7±3.1mmHgであり,有意に下降した(p=0.0362)。切替え前に充血がある9眼では7眼で,点状表層角膜炎がある23眼では12眼で改善した。結論:原発開放隅角緑内障または高眼圧症へのタフルプロスト点眼では,ラタノプロスト点眼と同等またはそれ以上の眼圧下降効果が期待できる。

参考文献

1)Nakajima T, Matsugi T, Goto W et al:New fluoroprostaglandin F(2alpha)derivatives with prostanoid FP-receptor agonistic activity as potent ocular-hypotensive agents. Biol Pharm Bull 26:1691-1695, 2003
2)桑山泰明・米虫節夫:0.0015%DE-085(タフルプロスト)の原発開放隅角緑内障または高眼圧症を対象とした0.005%ラタノプロストとの第Ⅲ相検証的試験.あたらしい眼科 25:1595-1602,2008
3)湖崎 淳・大谷伸一郎・鵜木一彦・他:トラボプロスト点眼液の臨床使用成績―眼表面への影響.あたらしい眼科 26:101-104,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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