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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科64巻9号

2010年09月発行

文献概要

特集 第63回日本臨床眼科学会講演集(7) 原著

スペクトラルドメイン光干渉断層計での黄斑部網膜内層厚(神経節細胞複合体厚)計測の再現性に関する検討

著者: 森脇光康1 戒田真由美1 三木紀人1 白木邦彦1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学

ページ範囲:P.1527 - P.1531

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要約 目的:スペクトラルドメイン光干渉断層計(OCT)で計測した網膜神経節細胞複合体厚の再現性の報告。対象と方法:緑内障34眼と,緑内障または黄斑疾患がない10眼を対照とした。同じ日に3回のOCTによる網膜神経節細胞複合体厚を測定した。結果:対照群での網膜神経節細胞複合体厚の標準偏差は平均1.21μm,変動係数は平均1.24%であった。緑内障群では,OCTの自動診断で網膜神経節細胞複合体厚が正常の1%未満とされた12眼ではそれぞれ1.41μmと2.14%,1~5%とされた10眼ではそれぞれ1.53μmと1.98%,5~95%とされた12眼では1.70μmと1.94%であった。結論:スペクトラルドメイン光干渉断層計で計測した緑内障眼での網膜神経節細胞複合体厚は,変動係数が2%前後であり,再現性が良好であった。

参考文献

1)板谷正紀:光干渉断層計.あたらしい眼科 24(臨増):3-12,2007
2)徳田直人・井上 順・上野聰樹:GDx VCCとCirrus HD-OCTによる網膜神経線維層厚の解析―上下視野別の相関について.あたらしい眼科 26:961-965,2009
3)Gonzalez-Garcia AO, Vizzeri G, Bowd C et al:Reproducibility of RTVue retinal nerve fiber layer thickness and optic disc measurements and agreement with Stratus optical coherence tomography measurements. Am J Ophthalmol 147:1067-1074, 2009
4)Hulley S, Cummings S, Browner W et al:Designing Clinical Research;An epidemiologic approach. Second Japanese Edition. 37-49, Medical Sciences International, Tokyo, 2004
5)Tan Ou, Li G, Lu AT et al:Mapping of macular substructures with optical coherence tomography for glaucoma diagnosis. Ophthalmology 115:949-956, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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