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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻1号

2011年01月発行

文献概要

今月の表紙

von Hippel-Lindau病

著者: 佐藤敦子1 根木昭2

所属機関: 1松本歯科大学眼科 2神戸大学

ページ範囲:P.11 - P.11

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 症例は23歳,男性。17歳時に脊髄腫瘍を指摘されている。20歳時の小脳腫瘍の手術に際し,眼病変の精査のため眼科に紹介された。初診時視力は右1.5(矯正不能),左1.5p(1.5)で,眼圧は右13mmHg,左13mmHgであった。前眼部・中間透光体に異常はなかった。眼底所見では両眼に複数の網膜血管腫を認め,拡張・蛇行した流入・流出血管を伴っていた(写真は右眼)。初診から3年間経過観察を行っているが,現在まで黄斑前膜や網膜剝離の合併などはみられず,視力も両眼(1.5)を保っている。

 撮影にはHeidelberg Engineering社製Spectralis®HRA+OCTを用いた。患者はフルオレセインアレルギーのため,造影剤はインドシアニングリーンを使用している。レンズは画角55°の広角レンズを用い,撮影の後,Heidelberg Eye Explorerで画像の合成を行った。右眼の4個の血管腫のうち,周辺部の1個を除いた3個が確認できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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