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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻1号

2011年01月発行

文献概要

連載 視野のみかた・10

―視野の進行評価(2)―イベント解析

著者: 松本長太1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.16 - P.21

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はじめに

 日常診療における視野検査の役割には,疾患の診断ならびに経過観察がある。前回は視野進行評価の一般的な手法の1つであるトレンド解析について述べてきた。MDスロープに代表されるトレンド解析は,時系列解析により長期変動を考慮に入れた,ある一定期間内における視野進行傾向を評価することができる。しかしながらこの手法では,例えば本日測定された視野の結果が治療開始前などのベースラインと比較して進行しているかどうかを比較判定することはできない。現在の視野と過去のある時点の視野を比較して視野変化の有無を評価するためには,時系列解析とは異なった統計学的手法を用いる必要がある。今回は,現在臨床的に広く普及している自動視野計を用いたイベント解析についてみていきたい。

参考文献

1)Whalen WR, Spaeth GL:Computerized Visual Fields. What they are and how to use them. Slack, Thorofare, 1985
2)Anderson DR, Patella VM:Automated Static Perimetry. 2nd ed. Mosby, St Louis, 1999
3)Hodapp E, Parrish IRK, Anderson DR:Clinical Decision in Glaucoma. 84-126, CV Mosby, St Louis, 1993
4)Leske MC, Heijl A, Hyman L et al:Early Manifest Glaucoma Trial:design and baseline data. Ophthalmology 106:2144-2153, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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