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特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識! 2 眼表面・角膜疾患 スペシャルレクチャー
シリコーンハイドロゲルを用いたソフトコンタクトレンズ
著者: 岩崎直樹1
所属機関: 1イワサキ眼科医院
ページ範囲:P.163 - P.164
文献購入ページに移動シリコーンハイドロゲルレンズの長所と短所
シリコーンハイドロゲルを用いたソフトコンタクトレンズ(silicone hydrogel contact lens:SHCL)とは,シリコーンを含有する高酸素透過性,低含水率のソフトコンタクトレンズ(soft contact lens:SCL)である。従来素材のSCLは素材に含まれる水の率,すなわち含水率が上がるほど酸素透過係数Dk値が上昇する。それに対してSHCLでは全体にDk値が高いうえに,含水率が下がるほどDk値が上昇する(図1)。そのため,商品化されているSHCLでのDk値は80~150と,従来素材の20前後よりずっと高い。また,含水率が低ければSCL表面からの水分蒸発が少なく,より乾燥感が少ないという特徴を持っている。
その裏返しとして,素材が硬く異物感が出ることがある。また,そのままでは素材が疎水性で水を弾いてしまい,SCLが曇ってしまうため,何らかの表面処理を必要とする。
シリコーンハイドロゲルを用いたソフトコンタクトレンズ(silicone hydrogel contact lens:SHCL)とは,シリコーンを含有する高酸素透過性,低含水率のソフトコンタクトレンズ(soft contact lens:SCL)である。従来素材のSCLは素材に含まれる水の率,すなわち含水率が上がるほど酸素透過係数Dk値が上昇する。それに対してSHCLでは全体にDk値が高いうえに,含水率が下がるほどDk値が上昇する(図1)。そのため,商品化されているSHCLでのDk値は80~150と,従来素材の20前後よりずっと高い。また,含水率が低ければSCL表面からの水分蒸発が少なく,より乾燥感が少ないという特徴を持っている。
その裏返しとして,素材が硬く異物感が出ることがある。また,そのままでは素材が疎水性で水を弾いてしまい,SCLが曇ってしまうため,何らかの表面処理を必要とする。
参考文献
1)工藤昌之・糸井素純:シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズと消毒剤との相性.あたらしい眼科 22:1349-1355,2005
2)Carnt N, Jalbert I, Stretton S et al:Solution toxicity in soft contact lens daily wear is associated with corneal inflammation. Optom Vis Sci 84:309-315, 2007
3)月山純子・宮本裕子・福田昌彦・他:コンタクトレンズに対する化粧品とクレンジング剤の影響.日コレ誌 52:100-107,2010
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