文献詳細
文献概要
特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識! 6 神経,外眼部,腫瘍などの疾患 ■外眼部疾患
下眼瞼牽引筋腱膜縫着術
著者: 野田実香1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科眼科学分野
ページ範囲:P.424 - P.429
文献購入ページに移動ここが変わった!
以前の常識
●これまで老人性下眼瞼内反症の手術治療として,主にHotz変法やWheeler法などが行われ,簡便なわりに高い効果が得られていた。これらは前葉に着目した手術であった。
現在の常識
●老人性下眼瞼内反症の主な原因は,後葉である下眼瞼牽引筋腱膜の断裂であることが認識され,それを整復する治療であるJones法が合目的的であると考えられるようになった。ただし,従来の前葉を標的とした治療は現在でも広く行われており,Jones法の効果を高めるために併用されることも多い。
以前の常識
●これまで老人性下眼瞼内反症の手術治療として,主にHotz変法やWheeler法などが行われ,簡便なわりに高い効果が得られていた。これらは前葉に着目した手術であった。
現在の常識
●老人性下眼瞼内反症の主な原因は,後葉である下眼瞼牽引筋腱膜の断裂であることが認識され,それを整復する治療であるJones法が合目的的であると考えられるようになった。ただし,従来の前葉を標的とした治療は現在でも広く行われており,Jones法の効果を高めるために併用されることも多い。
参考文献
1)Jones LT, Reeh MJ, Wobig JL:Senile entropion;a new concept for correction. Am J Ophthal mol 74:327-329, 1972
2)柿崎裕彦:眼形成外科―虎の巻.33-34,105,メディカル葵出版,105,2009
3)Carter SR, Chang J, Aguilar GL et al:Involutional entropion and ectropion of the Asian lower eyelid. Ophthal Plast Reconstr Surg 16:45-49, 2000
4)Tyers AG, Collin J R O(著),野田実香(訳):眼形成手術カラーアトラス,第3版.96-121,エルゼビア・ジャパン,2010
掲載誌情報