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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻11号

2011年10月発行

文献概要

特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識! 6 神経,外眼部,腫瘍などの疾患 ■外眼部疾患

下眼瞼牽引筋腱膜縫着術

著者: 野田実香1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科眼科学分野

ページ範囲:P.424 - P.429

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ここが変わった!

以前の常識

●これまで老人性下眼瞼内反症の手術治療として,主にHotz変法やWheeler法などが行われ,簡便なわりに高い効果が得られていた。これらは前葉に着目した手術であった。

現在の常識

●老人性下眼瞼内反症の主な原因は,後葉である下眼瞼牽引筋腱膜の断裂であることが認識され,それを整復する治療であるJones法が合目的的であると考えられるようになった。ただし,従来の前葉を標的とした治療は現在でも広く行われており,Jones法の効果を高めるために併用されることも多い。

参考文献

1)Jones LT, Reeh MJ, Wobig JL:Senile entropion;a new concept for correction. Am J Ophthal mol 74:327-329, 1972
2)柿崎裕彦:眼形成外科―虎の巻.33-34,105,メディカル葵出版,105,2009
3)Carter SR, Chang J, Aguilar GL et al:Involutional entropion and ectropion of the Asian lower eyelid. Ophthal Plast Reconstr Surg 16:45-49, 2000
4)Tyers AG, Collin J R O(著),野田実香(訳):眼形成手術カラーアトラス,第3版.96-121,エルゼビア・ジャパン,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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