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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻13号

2011年12月発行

文献概要

今月の表紙

網膜色素上皮剝離

著者: 天羽崇1 福田望1 根木昭2

所属機関: 1東海大学医学部付属病院 2神戸大学

ページ範囲:P.1881 - P.1881

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 症例は46歳,女性。右眼の視力低下で近医眼科を受診し,眼底出血が認められたが,その時点では経過観察となった。数日後,ふらつきや悪心・嘔吐が生じたため他院内科を受診し,精査のため当院脳神経外科に紹介されたが,CT上は明らかな異常がなく症状も改善を認め,視力障害について当科で検査を受けることとなった。

 前眼部,中間透光体には異常がなく,眼圧は左右とも9mmHgであった。右眼底出血を認めたものの左眼底には異常はなかった。後日受診時,視力は右(0.8),左(1.2)であり,精査にて右眼底出血は色素上皮下に認められ,左眼底像は正常と思われた。しかし蛍光眼底造影検査では,早期に貯留し後期に染色される数十~数百μm大の円形の漿液性と思われる色素上皮剝離が後極に多発し,周辺部にも散在しているのが認められた。また光干渉断層計(OCT)検査では,それらがドーム状になっていることが確認された。今回の画像はその時点の左眼のもので,全身検査上も明らかな異常所見はなく原因不明となっており,右眼を含め精査・加療中である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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