文献詳細
文献概要
今月の表紙
網膜色素上皮剝離
著者: 天羽崇1 福田望1 根木昭2
所属機関: 1東海大学医学部付属病院 2神戸大学
ページ範囲:P.1881 - P.1881
文献購入ページに移動前眼部,中間透光体には異常がなく,眼圧は左右とも9mmHgであった。右眼底出血を認めたものの左眼底には異常はなかった。後日受診時,視力は右(0.8),左(1.2)であり,精査にて右眼底出血は色素上皮下に認められ,左眼底像は正常と思われた。しかし蛍光眼底造影検査では,早期に貯留し後期に染色される数十~数百μm大の円形の漿液性と思われる色素上皮剝離が後極に多発し,周辺部にも散在しているのが認められた。また光干渉断層計(OCT)検査では,それらがドーム状になっていることが確認された。今回の画像はその時点の左眼のもので,全身検査上も明らかな異常所見はなく原因不明となっており,右眼を含め精査・加療中である。
掲載誌情報