icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻3号

2011年03月発行

文献概要

特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

眼科医療協力活動の実施地域における患者背景の変化

著者: 岡田明17 浅野宏規27 柏瀬光寿37 籠谷保明47 黒田真一郎57 飽浦淳介67

所属機関: 1公立甲賀病院眼科 2なめがた地域総合病院眼科 3柏瀬眼科 4かごたに眼科 5永田眼科 6串本リハビリテーションセンター眼科 7アジア眼科医療協力会 8

ページ範囲:P.345 - P.349

文献購入ページに移動
要約 背景:北インド北西部でチベット難民を主な対象としたアイキャンプ活動が日本のNGOにより2000年から実施されている。目的:この10年間の患者背景の変化の報告。対象と方法:2000年と2009年に手術を行った各35名の患者に7項目について聞き取り調査をした。結果:発足時に多かったチベット人と徒歩による来院者が減少し,ロータリークラブの宣伝と地元の評判からの受診者が増加した。無料である経済的利便性を挙げる患者は依然として高率であった。結論:アイキャンプでの患者背景の変化は,該当地への協力活動がもたらす波及効果に加え,社会状況の変化を反映する。

参考文献

1)平塚義宗・小野浩一・紺山和一・他:眼科国際協力の考え方.IOL & RS 17:31-34,2003
2)紺山和一:失明予防活動.三島濟一(編):眼の事典.482-485,朝倉書店,東京,2003
3)籠谷保明・柏瀬光寿・飽浦淳介・他:インドのチベット難民に対する眼科医療協力の試み.IOL & RS 15:267-272,2001
4)浅野宏規・籠谷保明・岡田 明・他:開眼手術を目的としたネパールとインドでの眼科医療活動の比較.臨眼 64:441-444,2010
5)岡田 明・浅野宏規・柏瀬光寿・他:インドのチベット難民に対する眼科医療協力.ダラムサラでの10年の活動報告.IOL & RS 24:647-655,2010
6)飽浦淳介:日本のNGOによる国際眼科医療活動.日本の眼科 75:429-433,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら