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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻4号

2011年04月発行

文献概要

連載 つけよう! 神経眼科力・13

固視を助ける眼球運動,邪魔する眼球運動

著者: 橋本雅人1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.430 - P.434

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固視とはどのようなメカニズムで成り立っているのか?

 固視とは,静止した指標を中心窩に保持することであり,それには眼球運動系が関わってくる。基本的な眼球運動系は,衝動性眼球運動(以下,サッケード),滑動性眼球運動(以下,パスート),前庭動眼反射,視運動性眼振,輻湊運動であり,それぞれ視覚への入力の違いでどの系が働くのかが決められている。サッケードは周辺の網膜に現れた指標を中心窩で捉える際に働き,パスートは動いている指標を追視する際に働く。また,静止している指標を固視しつづける運動には前庭動眼反射と視運動性眼振が働いている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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